シルベストサイクルのスタッフ&ベテランチームメンバーによる「どうしてもおすすめしたい」サイクルグッズのインプレッション集です。
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新着情報でもご紹介したTRPのユーロXカンチブレーキを使っています。
DSC02559.jpg
新着情報のアルミと違って こちらはマグネシウム製です。
一部チタンボルトということもあって幾分か軽量です。
ばね調整ねじや おわん型ワッシャーなどを廃したスプーキータイプの
カンチブレーキなので、シューの出しろを同じにした時に左右同時に動作するか、
その時チドリはセンターに来るかなどの条件が、
ブレーキ本体のばねの強弱が左右同じかどうかの精度、
フレームの台座が左右同じ高さかどうかの精度に依存します。
単純な構造なので調整は逆にちょっと面倒です。

上の写真でダイヤコンペのチドリ(1242という品番)を使っている理由は・・・

DSC02575.jpg
いもねじでチドリワイヤーを抑えるタイプのチドリは、ワイヤーの腹がつぶれて再調整の妨げになったり
チドリワイヤー自体をダメにすることがあるので、できれば使いたくありませんでした。
TRPのチドリワイヤーが特殊なタイコ(後述)で安定供給されなさそうというのも大きな理由です。

チドリワイヤーは黒いライナーでほぼ全面を被覆した格好ですが、これには
・ワイヤーとチドリの摺動抵抗を減らす
・タイコ受け小物の出口側の穴とチドリワイヤーが接触していたので、その部分の抵抗を減らす
・さび防止
などの狙いがあります。

リヤをまず取り付けましたが、チドリワイヤーとチドリの抵抗は非常に少なく、
ブレーキ本体のばねの力も左右同じくらいなので、
手でシューをリムに押し付けて 片効き状態にしても 1、2回ブレーキレバーを握れば
チドリ部分が勝手に滑ってセンタリングされます。

DSC02560.jpg
ワイヤー固定側でライナーを1mm強 わざと短くしています。
これは後々の再調整のための保険です。
タイコ側にアジャスターがあるので、シューの減りに応じてワイヤーの張りを調整することは
ないと思いますが、一応こうしてみました。
これではライナー全体がずれることもあるかと思われそうですが・・・

DSC02538.jpg
タイコ側を写真のようにしているので、ライナーがずれて寄ることはありません。
ライナーの端をラッパ状に加工しているのがポイントです。
こうすれば手で引き抜こうとしてもライナーは抜けません。
先ほど書きましたが、タイコの形状が一般的ではないので安定供給されなさそうな感じです。

DSC02553.jpg
チドリとライナーのことは より良くユーロXを動かすための話で、
ユーロX自体のこれはええよぉではないですね。そろそろユーロXのことを書きます。

ユーロXに限ったことではないですが、カンチブレーキを開いたときに
ブレーキのシューホルダーとフォークが接触して、フォークに小傷が付くことがあります。
気になるなら写真のようにフレーム保護ステッカーなどを貼るのがいいです。
BBBのバイクスキンがオススメです。

DSC02539.jpg
ユーロXはアイボルトにシューホルダーシャフトを通しただけの単純な構造なので、
カンチ台座のかすかな偏りが 遠く離れたシュー部分で増幅されて もろに出ます。
写真はフロントですが、逆トーインになってしまっています。
Vブレーキにあるような おわん型ワッシャーなら この傾きを調整できますが、
写真を見る限り 手詰まりっぽいです。

DSC02543.jpg
と思ったらシューホルダーシャフトの端の4mmアーレンキー穴を緩めると、
トーイン調整が可能になるので

DSC02545.jpg
何とか調整できました(さっきと目盛りの位置が違います)。

DSC02557.jpg
それでもどうしようもないユーロXの弱点をひとつ。
上の写真ではシューの上端をリムの上端に当てて
なおかつシュー全体がリムにあたっているように見えますが、
シューの上側全体がかすかにリムと接触していないように見えます(実際そうです)。
アイボルト部分に上下スライド機能がなく、シャフトの回転方向の調整とシューの突き出し量でしか
リムとの当たり加減を調整できないからです。
写真ではWOリムですが、チューブラーリムなら さらにリム外周が大きいので苦しくなります。

DSC02558.jpg
横から見るとこんな感じです。トーイン調整が前後の傾きの問題なら、
これは上下の傾きの問題です。そして「構造上 仕方ない」が答えです。
写真ではシューの上端をリムの上端に合わせています。リムのブレーキゾーン下側3分の1に
シューが接触しないように見えますが、シューが減ってくると徐々にブレーキゾーンの接触面が下がってきます。
シューの当たりをリムの下側で出すと、ブレーキゾーンより下にシューがあたるようになってしまい危険です。
どうしても気になるなら最初からシューを削ればいいのですが、
実際乗ったところ異音や振動がまったく出なかったので、そのままにしています。

DSC02561.jpg
また、フロントの場合は左のほうが ばねが強く、左右でシューとリムの間隔がかなり違ってしまっていました。
いもねじ式チドリならシューの間隔が左右均等になるところでチドリワイヤーを固定できますが、
チドリがセンターに来ません(かなりずれます)。
ばねの力の不均等を、チドリ~ブレーキ本体のワイヤーの長さの不均等で相殺するからです。
そこで、ばねの強い左側を上の写真のようにお辞儀させて、ばねを弱めてみました。
ブレーキレバーのリターンには余りあるほど強いばねなので、多少弱めても問題ありません。
右側を強くすることも可能ですが、それをするにはシューをいったん外すかずらすかしなければならないので、
ホイールを抜くだけですむ「強いほうをを弱くする」ほうで調整しました。

DSC02564.jpg
おおむねセンターに来ました。調整時にたびたびホイールを抜き差しするためにタイヤを外しています。
ライナーが短いのを修正すれば完了です。
タイコ側にあるアジャスターを回すとシューとリムの間隔が詰まりますが、
いもねじ式チドリの場合 片側の長さだけが短くなるので、チドリの再調整を要します。
これもダイヤコンペ1242チドリならアジャスターを回す→ブレーキレバーを1回握る→勝手にセンター出る
となるのでオススメです。

いろいろしましたが、これでマグネシウムで1ペア103g(アルミでも120g)の
軽量カンチブレーキを楽しむことができます。
もともとこれ以前に使っていたカンチブレーキのフロントが、
ブレーキ時に不快なビビリ(音&振動)を出すようになったのが ユーロXを買おうと思ったきっかけです。
ビビリ問題は調整しだいで直すことも出来ましたが、ユーロXが欲しかったので
買い換える言い訳が出来てしまっただけでした。
欲しいフレームが出たときに「今のフレームもそろそろヘタってきたからな・・・」とかいうアレと同じです(笑)。

試乗してみましたが、以前つけていたカンチブレーキよりも良く効きました。
ブレーキシューはTRP純正(アルミリム用)のまま何もしていません。
シューの上側当たらず問題でブレーキ時に異音が出ることもありません。
トーイン調整だけきっちりやっていれば、何とか大丈夫そうです。

カンチブレーキは調整が面倒ですが、パカパカ軽く動くように調整できたときの気持ちよさは格別です。
10mmや13mmのスパナでじわじわナットを締めるのも楽しいです。

いつも新着情報で、長文で失礼(特に携帯から見ておられる方に)している私ですが、
さすがにこれを新着で乗せると長すぎることと、
おすすめグッズのインプレ日記と表題にあるので こっちに書きました。
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