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シルベストサイクルのスタッフ&ベテランチームメンバーによる「どうしてもおすすめしたい」サイクルグッズのインプレッション集です。
私(てnち山)は30年以上前からオーダーのクロモリフレームに乗り続けてきて、
その後、
アルミに乗り、チタンにも乗り、最近はもっぱらカーボンに乗っていますが、
しっかり作られたクロモリフレームの乗り味は格別で、
今でもこよなく恋していると言ってもいいと思っています。
でも、
カーボンに乗り慣れた身には、どうしてもその重量が気になって、
コースに坂があると、ついついおっくうになってカーボンを選んでしまいます。
そこで、
カーボンのメリットと、クロモリの良さを上手く軽くまとめることはできないか?と
話を持ちかけた先が「工房赤松」というわけです。
http://www.kobo-akamatsu.com/entrance.html
「工房赤松」の赤松省吾氏と私とは
サンツアー・マエダ工業の開発課時代に机を並べていた仲で、
昭和30年生まれの同級生なのです。
アバウトでひらめき頼りな私と対照的に、彼は几帳面でコツコツなのですが、
物事を解決する方法を見つけるのは、ある意味天才的で、
今も、
潰れてどうしようもない事案などを持ち込んだら見事に修復してくれます。
そんな彼と
あれこれ論議しながら、まとめ上げたのが
今回のカーボンクロモリコンポジットフレームなのです
画像 015
(私が乗っているのは試作バージョンで市販分は改良型です)

「フレームが硬い」と言ったとき
良い意味と悪い意味があります。

「硬くて疲れる」・・・といったときには、縦方向に衝撃がダイレクトに伝わりすぎている
というネガティブな意味合いで、

「硬くてダッシュが効く」・・・と言うと、それはBB周りなどの横方向の剛性があり力が逃げない
というポジティブな意味合いです
そう、
フレームは縦方向と横方向を分けて考えると理解しやすいのです

画像 019-1
このフレームでは、
上の写真の矢印ようなBB付近に働く横方向のウイップに対しては、
ほとんどのフルカーボンフレームより高い剛性を誇っており、
しかも、
その剛性感はクロモリならではのしなりと反発感のあるものに仕上がっています。

画像 081-1
一方、衝撃やいやな残存振動は、
ハブを起点に赤い矢印の縦方向に伝動されます。
このフレームではそれらの部分に、
ハイグレードなカーボンパイプを配して、衝撃の吸収を図っています。

クロモリのフロントフォーク単体を手で持ってプラハンマーでたたくと「音さ」のように振動の共鳴が長く続くのですが、
カーボンではたちどころに収まってしまいます。
このようにカーボンは衝撃を素材内部に取り込んでしまう性格があるのです。


BB周りなどの横方向の剛性を向上させてくれているのが
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↑上の写真のダウンチューブとチェーンステーです
共に熱処理された「プレステージ」です。
最高の表面硬度を持っていて、
ガス抜きの2mmほどのドリル穴を開けるのにすら苦労するほどです。

ダウンチューブは径31.8で、高剛性にして軽量です。
反発力があり、乾いた加速感ももたらしてくれています。

エンドはトムリッチーです。

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オーバーサイズのヘッドチューブは
普通、内径34、外径37のものしか流通していません。
少し強度的にオーバースペックです。
そこで、
外径を.36まで削り、強度を確保したいヘッド圧入部に上のようなリングを溶接しています。
これで、約50gの節約になって・・・

結果、
フレーム全体では1.2kg台に収まっています。

これは
多くのフルカーボンフレームの実測値とほぼ同じです。
超軽量なものよりは300g程は重いですが、
ボトルの水半分くらいの重量差で
クロモリフレームのしなやかで反発感のあるスピードの乗りを味わえるので大満足です。
ちなみに
フルクロモリバイクは普通は1.7kg位にはなってしまいます

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シートステーは「日本石油」製の軽量で細い、衝撃吸収性に優れたタイプです。
クロモリパイプに組み合わせて美しいモノステーはこれしか無いでしょう。
廃盤品ですので、
赤松が確保している10数本?がこのフレームの生産できる数量のリミットと言うことになるでしょう

画像 091
今回は私(身長170cm)のサイズ、トップ530mmのもの3台で
白2台と、赤松ブルー1台に塗り分けました。
企画デザインからの参加ですから、silbestネームも小さくですが入れた
シルベスト3店だけで販売できる・・・Wネームフレームにしてもらっています。

これを、Mサイズとして、SやLも作成中です。

この分についてはカラーオーダーも可能です
(Mも待っていただいたら可能です。多少アップチャージが要るかもしれません)
フルオーダーもお受けできますが、価格、納期は相談させてください

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ファンライドで長距離ライドに好適なバイクとして大きく紹介していただきました

実際、
きびきびしていて、長時間走っていて疲れにくい、それでいて軽く登坂にも強いバイクに仕上がっています

フォークは、より衝撃吸収性の良いベンドタイプにしています。

是非、多くの皆さんに試してもらいたかったので・・・・
赤松氏に頼み込みもし、量産効果も出し、利益も削って
がんばった価格をつけています。

(価格まで書くと、なんだか「テレビショッピング」みたいになるので・・・・笑・・・・これはお問い合わせください)




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2008/09/16(火) 17:43 | | #[ 編集]
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