シルベストサイクルのスタッフ&ベテランチームメンバーによる「どうしてもおすすめしたい」サイクルグッズのインプレッション集です。
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まず上の2台の「レーサー」を見比べてください
4本のたてラインは、
●前後の車軸の位置、
●手が体重をマシンにあずけるグリップポイント、
●サドルによる荷重ポイント、を示しています
自転車のロードレーサーは、
あらゆる2輪の乗り物の中でおそらくもっとも前輪に荷重がかかる乗り物です
しかも
「サドルとグリップとペダルに、1:1:1の荷重が理想」と言われているのでなおさらです
これは、
ハンドルをひきつける力を利用してペダルに出力するという独特の動作を効率よく行うために
「出力にとって良い形」なのでしょう

でも、これは必ずしも
「操縦にとって良い形」・・・・ではありません

下りや、特にブレーキングを伴う下りのコーナーリングでは
重力と制動による重心移動で、前輪荷重が極端に大きくなり
慎重なバランス操作が要求される結果となります
とっさの時のリカバリーも遅れがちになります

基本設計上シートアングルが約72度後に傾いているロードレーサーは
脚が長ければ長いほど重心が後ろに移動します
ロードレーサー発祥の地、本場ヨーロッパの人たちは
日本人に較べて平均値で12~18%も脚が長いので
おおむね、適正な範囲の前後荷重バランスの乗り物になっているのです
gvhgkj.jpg

ところが
上↑の写真のように
サドルが低く、ハンドルが低くなると
この傾斜のお陰で逆にどんどん重心が前輪よりになってしまうのです
小さなフレームではシートアングルが75度くらいに立ってくるので
さらにこの傾向が強くなります

小さなフレームについて書いた先日のレポートで
ショートリーチのハンドルや極短のステムなど
新しい「いいもの」を利して、
乗りやすい安全な自転車を作ろうと言ったのは
こういう背景があったのです


今もよく見るのですが
サドルの前後位置の決定に↓このようにひざのお皿の裏から垂線を垂らしてペダル軸の・・・・・
というような、アカデミックな、ヨーロッパ直輸入の決定方法があります
これはこれで、正解で、基準とすべき方法だと思います
20070915225845.jpg

ただ
「サドルの前後」は
絶対的に重要な「サドルの高さ」に較べると
ペダリングにとっての重要度は限定的です
なぜなら
サドルはちょっとしたアップダウンを登り下りするだけで
垂線に対して大きく前後するからで、
前後したからといって
ペダリングに違和感があるわけではないからです
たとえば
5%の登りでサドルは3.5cm垂線に対して後退します
くだりならその逆です
「膝のお皿裏からの垂線・・・・」を重視するよりも
ハンドル部分の荷重ポイントから逆算して
安全で適正なサドル位置を割り出し、
それが
「膝のお皿裏からの垂線・・・・」とどれだけ整合しているのか?
を調べ
その2つの数値の近似値を求めていくのが正解かなと思っています

一例なのですが
SDGHKHJ1.jpg

タイムトライアルなどで空気抵抗の少ない前傾のきついフォームを作るときは
上の図のようにペダルを軸にして回転方向に前に送ったフォームを設定します
タイムトライアルのコースには急な下りやテクニカルなコースが含まれていない、というのが前提の前乗りフォームで
サドルもハンドルもUCIの規定の範囲内で前方に持ってきます
上体だけを折り曲げているのではないのです
このときも「膝のお皿裏からの垂線・・・・」は当然度外視しています



以上のような点を踏まえて・・・
先日
2回目の皆さんのフォームチェックの写真撮影をしてみました
20070915225923.jpg

20070915225942.jpg
やっぱり、
てっちゃんなどマシンコントロールが天才的で、事故や転倒が少ない選手は、
欧米人みたいな荷重バランスに座っていますし
小柄な方は前のほうに追いやられてしまう傾向が見て取れて
興味深いです

サドルの高さも今回は色々でしたね
傾向としては
高いと高トルクに強く、
低いと高回転に強い
・・・とおおむね言えます



思いっきり余談なのですが、前出の雑誌記事と同じページにあったので・・・・
昔からしていた
下↓のような前後間隔測定は、簡易でいいのですが
昨今のように
ハンドルのリーチの個体差が3.40mmも出てくると誤差が大きくなるので
20070915225901.jpg


私は↓のようにブラケットからサドル先端までを測るようにしています
20070918122516.jpg

現在
この数値を収集して、サドル高さとの相関関係のデータベース化を進めています
この長さは、(国内の実業団選手の場合)サドル高さの100%から95%位の範囲内の場合が多いようです
(私はサドル高さ675mmに対して645mm=95.6%です)

「レースなんかには出ないので・・・」という方には95%から90%の間に仮調整するようにしています
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2007/09/18(火) 22:34 | | #[ 編集]
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