シルベストサイクルのスタッフ&ベテランチームメンバーによる「どうしてもおすすめしたい」サイクルグッズのインプレッション集です。
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9/13、補足説明を追記しています

昨今、フレームを取り巻く環境は大きく変わってきています
おもには、取り付けできるパーツの進化と言うか
バリエーションの増大によるものです

例えば
ステムはもうかなり以前からですが、
いわばその日のコースやTPOに合わせて容易に交換できる、
トップキャップ全開タイプになってきています
「今日のコースは下りが怖いから短いステムにしよう」
「今日は平坦だから低く遠くしよう」
なんて事も容易なのです
(昔はバーテープを全部はがして・・・大変でしたョ)

同じ理由で、ハンドル幅もいくつかスペアーを持つことが出来ます

クランクの取替えも、容易に何度でもできるようになって
「今日はきつい登りだから、長くしよう」と言うように
着せ替えが可能になってきています

下の写真にあるように、
ハンドルは「曲げ技術」の進歩でリーチが
なんと、40mm以上も短縮できるようになってきました
20070910225443.jpg


にもかかわらず、
フレーム設計は10数年来(いやもっと長く)変わっていない
ように思えます

下に主要な各社の(特に小さいサイズの)代表的なバイクのフレームスケルトンを掲載してみました

geo001.gif

SDHLFHSKDJH.jpg

小さいサイズのフレームの設計は非常に難しいのですね
各社、苦心の跡がうかがえます

フロントセンター(A)を詰めると つま先と前輪が接触するし、
あまり短いと下りなどで安定感が阻害されて
怖くて下れないフレームになってしまいます

一定以上の長さが必要ということが言えます

フロントセンター(A)は短く出来ないのに
トップチューブ長(O)は短くしたい・・・・となると
●ヘッドアングルを寝かすか
●シートアングルを立てるか
●フォークオフセットを大きくするか
のいずれかを(もしくは全て)しなければなりません

しかし
ヘッドアングルを寝かせると
直進性は良くなるものの、機敏性に欠けた操縦特性になって、
ロードレーサーとしての軽快性を阻害したり、
慣れるまでは高速時に危険であったりもします
ゴールスプリントも独特の感覚になります(ダメなわけではない)

シートアングルもいたずらに立てると、
それでなくとも
「前輪に荷重が偏ってのってしまう」小さなサイズの自転車の欠点を助長してしまい、
下りが怖く、コーナーリングが安定しないフレームになってしまうことが多いのです

結論として
上の写真に掲げたような、ショートリーチハンドルや極短ステムが出てきたという新しい技術を活かして、

「無理してトップチューブを短縮したフレームを作らない」

というのが、
これからの小さいサイズのフレーム作りのトレンドにすべきだと思っています
550mmのトップチューブ長を540mmにするのはなんの障害も無いのですが
530mmを520mmにするにあたっては少し犠牲にする性能が出てきます
520mmを510mmするにはもっと多くの犠牲が強いられます。

ハンドル等で40mm以上もセーブできる新しい環境をうまく使って、
トップチューブ長の15mm短縮を思いとどまる方が賢明だと思います

これらは実はもう多くのフレームメーカーは気付いているのでしょうが

市場の(ショップ側の?)知識、認識が遅れていて
トップチューブを短くしないと売れない・・・という事情があるのだと思います

現実、
店頭での小柄な女性へのフィッティングでも
これらの新しいハンドルやステムを使用して、
前輪後輪にバランスよく加重できるようにして、
ブレーキブラケットからサドルまでの距離を適正にとる
・・・というような手順でサドル位置を出してやると
シートピラーの後ろ位置にサドルをセットしてやらないとならないことが多く、
これだったら何のためにシートアングルを詰めたり、
乗りにくいヘッドアングルにしているのか分からない・・・・なぁ
というようなフレームが頻繁にあります


ちなみに、
クオータの新しい「カルマ」は、SサイズもXSサイズもトップチューブ長は共に525mmです
(Mは535mm、Lは550mm)

追記、補足
上の表をみていただいて、その後の解説を呼んでいただくと
アンカーやピナレロの設計が悪いみたいにも取れますので補足します

アンカーやピナレロは
他社がXSまでしかないところを
より多くのお客さんに乗ってもらおう、という企業努力で
XXSにまでトライしたということでしょう

このフレームにショートリーチハンドルを組み合わせることで
従来26インチにしか乗れなかった、
身長145cm以下といった、より小柄な皆さんも700Cに乗れるという恩恵はあります
(まぁ、どの位の身長の方まで700cに乗るのがいいのか論議はありますが・・・)

この場合は
重心がかなり低くなるし
常用速度もあまり高くならないことが予測される
等々から
スケルトン上の制約による弊害も限定的にしか現れない
という判断が設計の前提にはあると思います


続く・・・・かも
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コメント
この記事へのコメント
Re.フォークオフセットと操縦性
本当、確かにそう書いていましたね
イヤー恥しい
おしゃる通りです
訂正しておきます
2007/09/20(木) 17:40 | URL | てnち山崎 #-[ 編集]
フォークオフセットと操縦性
いつも参考になる記事ありがとうございます。
ところでフォークオフセットと操縦性の関係ですが、オフセットが大きいとトレール量が減るのでハンドリングがクイックになると思うのですが、私の理解は誤りでしょうか?
2007/09/20(木) 02:39 | URL | yu #MJnnuwS6[ 編集]
アンカーやピナレロ
いや古いというのではなく
他社がXSまでしかないところを
より多くの方に乗ってもらおうという企業努力で
XXSにまでトライしたということでしょう

このフレームにショートリーチハンドルを組み合わせることで
従来26インチにしか乗れなかったより小さな皆さんも700Cに乗れるというメリットはあります

この場合、
重心がかなり低くなる、
常用速度もあまり高くならないことが予測される
等々から
スケルトン上の制約による弊害も少なくなるという判断は確かにあると思います
2007/09/13(木) 14:38 | URL | てnち #JalddpaA[ 編集]
応援してます
つまり、アンカーやピナレロの設計は古いということですか。
ブリヂストンは国内のメーカーだと遠慮せずに、ずばっと言ってください。
ユーザーの声がメーカーを動かします。
2007/09/12(水) 21:38 | URL | やま #RaJW5m0Q[ 編集]
私も小さいサイズのフレームを探してますが、経験上シートアングルは74度は欲しいのに、思った以上に立っているメーカーが多く、選択肢からなくなってしまいます。そんなのを選択しても、後退幅の大きいシートポストを購入して使用せざるを得ず、みかけのトップ長は短くても、結局は(サドルの大幅後退によって)実質的に長くなってしまう…。変な話です。
2007/09/12(水) 20:47 | URL | たかけん #-[ 編集]
続き宜しくお願い致します。
的確な内容に感動しています。
身長が156cmしかない私がこれにどれほど悩んだことか・・・。とにかく、短いtopチューブのフレーム探しに奔走しています。続きを期待しております。
2007/09/12(水) 20:18 | URL | takao #-[ 編集]
スペシャのターマック(サイズ52・トップ水平換算538、ヘッドアングル73度、オフセット45mm)に乗っています。
以前、アンカーのトップ水平換算525、ヘッド72度オフセット50mmに乗っていましたがなんというかアンダーステア傾向でした。

ロードのステアリング設定はヘッド72~73度オフセット43から45くらいがベストだと思いますが、小さいと外れるフレームが多いですね。

ヘッドアングル71度でオフセットでトレール量を調整しても73度の時とはかなり異なるステアリングになります。

オルベアのヘッドアングル69度ってのは曲がらないと思います。
2007/09/12(水) 19:33 | URL | 大豆 #r0n3ENrY[ 編集]
C社
C社の51サイズのF-Cは558mmと本社では記載されていますね。いずれにしても少々短いです。
サイズによってヘッド角とシート角を変えないというコンセプトは面白いのですが。

単純なトップチューブ長にとらわれるのではなく、あくまでBBを基準点として、仮想水平トップチューブをフロントリーチ長(BB鉛直~ヘッドチューブ)とシート後退長(BB鉛直~シートチューブ延長点)に2分割してジオメトリを読み取り、それにヘッドパーツも含めたヘッドチューブ長を勘案することが実際のフィッティングには重要だと思います。
2007/09/12(水) 13:38 | URL | bear #leF2ecbc[ 編集]
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