シルベストサイクルのスタッフ&ベテランチームメンバーによる「どうしてもおすすめしたい」サイクルグッズのインプレッション集です。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
TTバイクの季節です(勝手に認定)。
少し前まではTTバイクというと「プロだけが使うワンオフモデル」という印象がありましたが、
いまでは ほとんどのロードバイクメーカーが こぞって独創性あふれるモデルを出しています。
TTバイクを選ぶ上で最も重要なのは、「自分にとっての最速ポジションを出せるか」ということです。
(ロードバイクと一緒ですね)

TTバイクのポジショニングやペダリングなどの理論については
私よりも山崎てnちや溝端さんのほうが(一日ならぬ)百日の長があると思いますので、
今日はその辺りのことは ばっさりカットして、TTバイクの「非日常性がかもし出すカッコよさ」について、
写真を交えて いろいろご紹介したいと思います。

TTバイクが欲しいな、と思っている方の バイク選びの一助になれば幸いです。
そもそも欲しいと思ってなかったけど これ見てたら欲しくなった!となれば さらに幸いです(笑)。


画像 295
まずは私個人のTTバイク事情について。
私はジャイアントのトリニティ アドヴァンスド SLに乗っています。
大変気に入ってはいるのですが このバイク、汎用性がありません。
TTに特化しすぎるあまり フレームセットと一体化した専用エアロバーなので、
これ以外に選択肢がないのです。

私がロードバイクのフレームを選ぶ際に、フレームスケルトンのなかで特に重要視する部分のひとつが
ヘッドチューブ長さです。100mm以下がいいので、結果 TT用のフレームをロードバイクとして組むことがあります。

画像 296
↑これがそうです。
私が個人的にTTバイクのフレーム形状で重視するのは、
・トップチューブが水平であること
・シートチューブ裏が後輪に沿っていること
の2点です。

スローピングトップチューブや 後輪追従度が甘いバイクが空力的に劣っているとは限りません。
むしろ風洞実験などを経てデザインされた結果である以上、理論的にはそっちがいいという可能性も大です。
冒頭 書いた、「非日常性がかもし出すカッコよさ」について私見を述べれば
この2点が個人的にゆずれないポイントだということです。

画像 297
といってもこのバイク、ホリゾンタルトップチューブではありますが
後輪追従はかなり甘いです。

画像 298
シートステーのフィン部分でデルタブレーキの納まりがいいように見えるのは気に入ってます。


ということで、今日は普通ステムの付く汎用性の高いTTバイクについて いろいろご紹介します!

前置き おわり!



画像 301
今日はスペシャルゲストとしてマヴィック・コメットさんに来ていただきました。
なぜかというと、ディスクホイールにするとTTバイクが映えるからです。
以下、TTバイクを啓蒙する内容ではありますが、ディスクホイールが欲しくなる成分も含まれていますのでご注意ください(笑)。

画像 299
画像 303
まずはBMCのTM02から。
TMはタイムマシーンのアクロニムです。
時間を逆行する機能はありませんが、ペダル部分を左右交互に踏みまくるとゴールまでのタイムが縮むという現象を
起こせるようです。そういう意味ではまさにタイムマシーンですね。

画像 300
トップチューブは水平・・・ではなく前下がりです!
戦闘的でカッコイイですね。

画像 302
ロードバイクのリヤエンドは逆爪と呼ばれるエンドです。
真下にホイールが抜いているように見えますが、実は斜め前に向かってリヤホイールを抜いています。
TTバイクの場合、後輪をギリギリまでフレームに近づけたいのですが
逆爪エンドだとホイールが抜けなくなります。
ロードバイクでも リヤエンドが異常に詰まってたり シート角が寝ていたりすると、
タイヤに空気が入った状態ではホイールが抜けないものもあるくらいです。

ということで多くのTTバイクでは正爪エンドを採用しています。
これの注意点ですが、ホイールを外すときに必ずチェーンに手を触れないとダメなんです。
ホイールを付けるときは、上手くすればチェーンに手を触れる必要はありません。

画像 304
かすかな隙間はありますが、後輪追従は見事です。
後輪追従が最後まで続いているバイクは、通常の形式でリヤブレーキが付かないので、特殊なブレーキであることが多いです。

画像 308
ということでTM02では、チェーンステー下に埋まる形状のリニアプルブレーキが付いています。
カッコよすぎだぞコイツ。ここ数年は、いつTTバイクを買っても損した気になる状態が続いています。
毎年毎年 目移りするようなフレームが出るからです。
Di2への対応が求められるようになったこともあって、ここ1、2年で見ても進化のスピードがすさまじいですね。

画像 309
でも整備性はちょっとツライ・・・。クランクを外さなくても整備できるかもしれませんが、
クランクを外した方が速いです。ホローテックIIに感謝です。

画像 305
トップチューブこそ前下がりですが このバイクでデザイン上 感心した点は、
「横方向にのびる部分はおおむね水平」ということです。
まずはシートステー部分。

画像 306
つづいてチェーンステー上側。

画像 307
細かいことですがハンガーシェルの上部分も。

画像 310
直線基調のフレームですが、付属のハンドルバーは曲線基調です。
言い忘れてましたが、フレームデザインが直線基調か曲線基調かも好みの分かれるところです。
定規で引いたようなシャープな線か、なまめかしいカーブを描いた線か
どちらもいいので迷うところです。

画像 311
というわけで、完全に私見ですがベースバーは プロファイルの「スヴェット」が似合うと思います。
全くの偶然ですが、すでに山崎てnちのTM02はスヴェットになっていました(笑)。
スヴェットについては(→こちら)をどうぞ。

画像 312
ヘッドチューブとフレームの接合部ですが、
画像 313
アップで見ると、保護ステッカーを貼っているのが見えます。

画像 314
ハンドルをいっぱいまで切りました。実はフォークがフレームに当たっています。

画像 316
↑TM02は、これ以上ハンドルを切れないんです。実際に競技中にここまですることはないですが、
信号待ちでスタンディングで踏ん張るときは要注意です。

画像 318
ダウンチューブ下、前輪追従もなかなかのものです。

画像 317
シートチューブ裏に なにやらフタがありますが、これはDi2のためのものです。

20110527125553be0.jpg
ちょっと脱線。曲線基調でダントツにカッコイイのは このチェント クロノです。
冒頭の私のトリニティに付いている前後ホイールを付けて 過去にご紹介したことがあるのですが、
現在はシルベスト トライアスロン クラブの方が乗っています。
これを含め多くのTTバイクはワイヤーが内蔵なのですが、私のウィリエール・クロノチーム(さっきのロードバイク)は
ワイヤーが外出しなんですね。メンテナンス性はいいですがTTバイクとしては不満点です。
ロードバイクとして組んでいるので気にしてませんが。

画像 319
画像 326
TM02につづいては トリニティ コンポジット 2です。
トリニティではありますが 通常のステムなので、ドロップバー化も可能です。

画像 320
先ほどのBMCもそうですが、まだ整備をしていません。
乗る人のポジションによって エクステンションバーの突き出し量を決めてしまわないことには
ワイヤー関係の長さを決められないからです。

画像 321
アームパッド台座はエクステンションバーの固定バンドに共締めしています。
これは左右逆転が可能です。

画像 322
↑ベースバーより後ろ寄りに台座を付けていますが、前寄りに変えることが出来ます。

画像 323
画像 324
フロントブレーキがよく出来ています。TM02のリヤブレーキと同じものでしょうか。
この部分だけならトリニティ アドヴァンスド SLよりも優れているかも知れません。

画像 325
トップチューブ前方の穴からワイヤーを内蔵します。
前の穴が長穴になっていて シフトアウターを2本まとめて突っ込んでいますが、
これはDi2化するときに非常に都合がよく出来ています。

画像 327
トリニティ全般に言えることですが、すばらしい後輪追従です!見かけ上 隙間がありません!
TM02と違って、トリニティはシートチューブ裏をえぐってあります。
そのため これでも何とかホイールが回るんです。
このコメットはWOなのですが、WOタイヤはチューブラータイヤよりも外径が大きいんです。
チューブラーホイールを履くと、かすかに隙間が出来るはずです。
フレーム裏のえぐった部分にホイールが入り込んでしまうと「カウリング」と見なされ
UCI規定違反となりますが、これは大丈夫です。

画像 328
このバイクもハンガーシェル後ろにブレーキがあるので、シートステー周りはすっきりしています。

画像 329
トリニティ アドヴァンスド SLには、ボトルケージ台座がありませんが、

画像 330
このバイクではシートチューブに1ヶ所付いています。

画像 331
ダウンチューブの薄さもトリニティのいいところですね。

画像 377
つづいてケストレル・4000PROです。
曲線基調の現行モデル代表といったところでしょうか。
ホイールとの調和が取れているので、あえてディスクホイールを付けませんでした。

画像 378
後輪追従もなかなかです。しかし本当のポイントは、このシートチューブの前後幅が細いことにあります。

画像 379
もともとケストレルは、シートチューブレスのフレームで有名なメーカーだったのですが、
フレームの設計の自由度がUCIルールで制限されたのでこんな形になっているんです。
このシートチューブをリムと一体化して見ると、シートチューブのない菱形に見えないでしょうか?
在りし日のケストレルの面影を残しているバイクです。

画像 380
アウターはトップチューブ前方から1本ずつ入れます。

画像 382
シフトインナーのみフレームから出てきます。

完成車は以上です。
次はフレームセットです。
リヤホイール・コメット、フロントホイール・コスミック80でご紹介するので、
「ホイールのせいで よりカッコよく見える補正」もお楽しみ下さい。

画像 351
まずはケストレル4000PROから。
さっきと同じ!ではありません。こちらはDi2専用仕様です。

画像 352
トップチューブの穴はリヤブレーキにのみ対応しています。

画像 353
フロント変速も、シフトインナー穴がなく、電動コード用の穴があいています。

画像 332
つづいてBH・GCエアロです。
エアロロードとして使えるくらい軽いフレームなのが魅力です。

画像 336
ヘッドチューブの形状も面白いですね。
実際に効果を体感できるかどうかは疑問ですが、「気は心」です。

画像 339
後輪追従を途中で放棄しています。
画像 340
これだけの隙間が出来ますが、
画像 341
通常の位置に通常のリヤブレーキが付きます。
メンテナンス性から見ればありがたいことです。これもGCエアロが ロードバイクでもありなのでは、
と思う理由のひとつです。

画像 338
私の勝手な想像では、トップチューブが水平な方が空力的においしいと思うのですが、
バイク単体の空力特性ではなく 実際にライダーがペダリングした際の空力特性でいえば
スローピングが有利なのかもしれません。
トップチューブの横でひざが上下することによって発生する乱流の影響を
少なくすることが出来る可能性があります。

画像 337
トップチューブの上がチューブラーリムのようにへこんでいます。結構凝ったデザインですね。

画像 334
フレームとフォークの隙間、もう少し詰められるような気もしますが・・・
画像 335
実際にハンドルを切ると 案外ギリギリなので、実は煮詰まった設計なのでしょう。

画像 358
つづいてサーベロのP2です。

画像 359
前三角は直線基調の鑑のようなデザインです。

画像 360
画像 361
BHのGCエアロと同じく、後輪追従を途中で放棄しているのは 普通のブレーキを付ける仕様だからです。

画像 356
サーベロにはS2というエアロロードがありますが、
画像 357
P2とS2は後ろから見たときにベンドしているシートステーです。
衝撃吸収性の追求が理由・・・ではなく、ホイールの外周部をフレームと平行に、かつ近づける為だと思われます。

画像 363
付属のシートポストはサドルの前後位置の自由度が高いので、
サーベロを「カッコイイから」だけではなく、「ポジションが出せるから」という理由で
オススメする上で非常に大きなポイントになります。

画像 364
前後方向に涙滴断面なのもいいですね。

画像 365
ダウンチューブからシフトアウターを入れますが・・・
画像 366
ダウンチューブが薄すぎるので 左右同じ位置にアウター受けを設定できません。
シフトアウターを左右同じ長さに揃えてしまうと、見かけ上の長さが揃いません。

画像 367
つづいてP3です。
もし私がトリニティを買っていなかったら、このP3を買っていたでしょう。
理由は、白ギブリが似合うからです。トップチューブ水平と後輪追従も文句なしです。

画像 368
重複しますが、後輪追従がすばらしいですね。しかし、このフレームは通常の位置に通常のブレーキが付きます。

画像 369
まず「ブレーキを付ける板」にブレーキを取り付け、それからブレーキ付きの板をフレームに付ける形式です。
後輪追従と普通のブレーキを両立するためのアイデアです。

画像 370
シートステーはP2・S2と違いまっすぐなデザインとなっています。

画像 371
そして ひたすら薄い!

画像 372
このサイズということもありますが、ヘッドチューブの短さもポイントです。

画像 346
つづいてシーポのスティンガーです。
ロードバイクにもなりえそうなデザインですが、完全にトライアスロン向けの設計です。
シート角が立っていて 専用のシートポストなので、サドル後退幅を大きく取れません。
前に出す分にはかなり自由度があるので問題ありません。

画像 347
この辺りのボリュームがさすがシーポといった感じです。

画像 348
後輪追従もばっちりです。

画像 349
ブレーキの固定はP3と同じ方式になります。

画像 350
ヘッドチューブの鼻先デザインはBHのGCエアロに近いですね。
メーカーごとに強く主張するポイントが違うので、いろいろ目移りします。

画像 342
また脱線。林店長のクオータ・クイーンKです。
TTバイクを所有しているスタッフが多いことも我々の強みです。
実際に組んだり乗ったりしないと 分からないことが多々あります。

画像 343
画像 344
画像 345
ポジションや機材に、こだわりや苦心した点がいろいろありそうです。

画像 373
最後になります。リドレーのディーンRSです。
TTバイクではなくエアロロードですが、TTバイクとして組むのもありなフレームです。

画像 374
ロードバイクなので逆爪です。

画像 375
画像 376
スリット入りフォークブレードが一番の見どころですね。



これを書いている間にBMC・TM02が3台、TM01(写真撮る間がなかった)が1台、
BH・GCエアロが2台、ケストレル・4000PROが1台 売れてしまいました。
春から始まるロングのトライアスロンに出る方の新調が多いです。
冒頭 TTバイクの季節です(勝手に認定)。と書きましたが、ほんとに季節が来ているようです。
今日はバイクのデザインについて書きましたが、ポジショニング概論については
過去の山崎てnちのこれはエエよぉに色々いい記事があります。

個々人のフィッティングに関しては当店のBG FITのなかで さらにTTバイクに特化した
「TT FIT」をオススメします。
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://kiama.blog32.fc2.com/tb.php/1024-6df50c21
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

無料カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。